シンガポール動物園(その3)


 シンガポール動物園のレポ・その3です。


Fragile Forest

 ここはオススメ!

 大量の木々が生い茂る巨大なフライング・ケージに、キツネザルやナマケモノなどの哺乳類、インコ、ハトなどの鳥類、そしてたくさんの蝶を放しています。蝶を同居ってのは驚きですが、確かにインコ、ハト、カモなどあまり昆虫を食べない鳥しかいないんですね。

 他にも建物内の小ケージで小型の爬虫類や両生類、魚類やヒルに至るまでが飼育されています。熱帯雨林の多様性と人類によるその利用などについて触れたパネル展示などもあり、熱帯雨林の社会的役割についても重点的に触れているのが特徴といえるでしょう。

Fragile Forestの展示
展示の1つ「Made in Rainforest」。
スパイスやゴム、木材など熱帯雨林の産物が、実際の人間の生活に
どのように役立っているかを示しています。

 では、生き物の紹介を。

アカキノボリカンガルー
木の上でずっと休んでた、アカキノボリカンガルー。
存在を誰にも気づかれてなくてちょっと気の毒だった。

フタユビナマケモノ
ケージの中に高く登れるやぐらがあり、
その目の前の枝にはスイカなどの餌が吊るされています。

結果、このようにフタユビナマケモノやオオコウモリが鈴なりに!!

ジャワオオコウモリ
ここにいるコウモリは、ジャワオオコウモリ。
割と最近まで野毛山などで飼われていたこの種も、日本では見られなくなってしまいました。

ジャワオオコウモリ(親子)
子連れのお母さんもいましたよ。

ジャワマメジカ
上野にもいるジャワマメジカ。
マメジカ2種めです。ふだんは林床に隠れていてあまり出てこないようですが、
ちょうど給餌のシーンに遭遇し、近くで見ることができました。

ブルーダイカー
「何だこの色味のないマメジカは」と思って写真撮って後で調べたら、これがブルーダイカー!
ダイカーの仲間は日本にほとんど来ておらず、当然現在もみることはできません。
ちなみに、シンガポールにもこのオス1頭しかいないようで…。


サトウチョウ
蝶と一緒に蜜をなめるサトウチョウ。
フライングケージなのにヒインコとかコミドリコンゴウインコの群れもいて、
熱帯だからこそこういうことが可能なのだなあ、と。
日本でやったらあっという間に植栽をボロボロにされてしまうでしょう…。

カンムリバト
カンムリバトが営巣中でした。

アカメミカドバト
アカメミカドバト。日本の動物園にはいません。
赤い目もさることながら、尾の白いラインがなかなかおしゃれです。

シラボシリュウキュウガモ
シラボシリュウキュウガモ。これも日本にはいない種。
よく殖えてるのか、ここでもジュロンバードパークでもたくさん飼われてました。


 あと、「Fragile Forest」の出入口にはテングザルの展示舎があり、群れの様子を観察することができます。

テングザル(オス)
テングザル、オス。

テングザル(オス)
顔アップ。いやー、すごい鼻です。

テングザル
これが有名な、テングザルの「太鼓腹」。
植物質をよく分解するために消化器が大きくなっており、お腹は大きくふくらんでいます。

テングザル(メス)
こっちがメス。オスほど鼻は発達しません。

テングザル(子ども)
子ども。
テングザルの子は「赤ん坊」ではなく、顔が青い「青ん坊」なのです。



シンガポール動物園(その4)へ→

シンガポール観覧記・目次へ


ブラウザ、ないしはタブを閉じて戻ってください
inserted by FC2 system