タイマイ

タイマイ

かぎ状に発達した上のくちばしのおかげで、独特の顔つきに見える。

アオウミガメとの比較は、下のジャマランディさんからいだたいた写真を参照して下さい。

at 鴨川シーワールド


分類: 脊索動物門  爬虫綱  カメ目  ウミガメ科
学名: Eretmochelys imbricata
英名: Hawksbill turtle
別名:
特徴:

世界中の熱帯・亜熱帯海域に広く分布します。国内では主に奄美大島から八重山諸島にかけてみられ、太平洋での産卵地としては世界最北です。

アオウミガメにやや似ますが、本種では上くちばしがかぎ状に伸びていること、背甲の縁がのこぎりの歯のようにとがっていること、各甲板がかわら状に重なっていることなどから識別することができます。

浅いサンゴ礁域に単独でみられ、カイメンやクラゲ、貝類、甲殻類、ときに海藻などを食べます。岩やサンゴに付着した餌を摂るときには、かぎ状に発達した上のくちばしを上手く利用するといわれています。

6〜9月にかけて、他のウミガメ類と同様、メスは砂浜の海岸に上陸して砂中に卵を産み落とします。産卵数は60〜200個程度。
卵はおよそ2ヶ月でふ化し、生まれた子ガメはすぐに海を目指しますが、遊泳能力の低い小さなうちは流れ藻などと共に表層を漂って暮らします。

甲羅の模様が美しいことから、古くより鼈甲(べっこう)細工の良い材料とされ、各地で乱獲されてきました。とくに日本は最大輸入国のひとつでしたが、現在はサイテスに従って輸入を禁止しています。




<タイマイ・ギャラリー>

(ジャマランディさん)05/2/7
まずは、タイマイです。前額板(両目の間にある大型のウロコ)は4枚で、甲羅の後半の縁がギザギザ(鋸歯状)になっていて、上顎はかぎ状に曲がり先が尖っています。クラゲや甲殻類などを食べる肉食性です。

at 南知多ビーチランド
by ジャマランディ様
タイマイ

(ジャマランディさん)05/2/7
こちらはアオウミガメです。前額板が2枚で、甲羅の縁は滑らかな曲線です。主に草食性でアマモなどの海草を食べます。

at 南知多ビーチランド
by ジャマランディ様
アオウミガメ
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