クロサンショウウオ

クロサンショウウオ

(ジャマランディさん)05/7/14
元々地味な存在でもあり、また、人気者のコツメカワウソ舎の向かいに位置していることもあって、目を止めるヒトは少ないようですが、センスの良さが感じられる、一見の価値がある展示でした。

at アクア・トトぎふ
by ジャマランディ様


分類: 脊索動物門  両生綱  有尾目  サンショウウオ科
学名: Hynobius nigrescens
英名:
別名:
特徴:

福井県以北の中部地方、北関東、東北地方、および佐渡島に分布。日本固有種。
繁殖期以外は水に入ることはほとんどなく、湿度の高い森林の林床などで暮らしているものと考えられます。分布域の南部では山地に生息しますが、北へ行くほど低地でもみられるようになります。

体は黒っぽい色をしていますが、褐色の個体もみられ、地域による変異もあるようです。全長15cmほどになり、日本のサンショウウオとしては比較的大型の部類に入ります。

分布域の重なるトウホクサンショウウオに似ますが、本種の方が尾が長く、やや大型になること、手足が太短くがっしりしていることなどから識別できます。

繁殖期は2〜5月頃で、池や湿地などの止水域に集まります。産卵場にはまずオスが到着し、その後やってくるメスを奪い合います。

卵嚢は乳白色で、「アケビ型」と称される楕円球状の外見をしています。卵は倒木の枝などに産みつけられ、これにオスが抱きつき、受精させます。
ふ化した幼生はふつう、その年の内に変態を終えて上陸しますが、幼生のまま越冬する個体もみられるようです。

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