アカウミガメ

アカウミガメ

日本近海では最も北方にまで分布する種。

アオウミガメに比べると、頭の大きさが体に比べて相対的に大きい。

at 鴨川シーワールド


分類: 脊索動物門  爬虫綱  カメ目  ウミガメ科
学名: Caretta caretta
英名: Loggerhead turtle
別名:
特徴:

全世界の温帯から熱帯にかけての海域に広く分布します。
遠距離を回遊することもありますが、比較的沿岸に近い場所を好むようです。浅い岩礁やサンゴ礁にみられ、貝や甲殻類、付着動物など動物質のものを食べます。

名前の通り体は赤褐色がかるほか、動物をしっかりと捕らえるためか、頭が体に比して大きく、つくりも頑健であることが特徴です。

産卵期は4〜8月にかけてで、砂浜の海岸に上陸すると120〜150個ほどの卵を砂に掘った穴の中へ産み落とします。卵は35〜70日ほどでふ化し、生まれた子ガメは海に入ってしばらくは海面近くを漂って暮らします。

産卵場所はウミガメ類としては高緯度にまで達しており、例えば北アメリカ東海岸ではニュージャージー、日本でも茨城県や福島県にまで至ります。しかし、各地で産卵場所が開発などによって失われつつあり、個体数の減少が危惧されています。

しばしば他のウミガメと交雑することがあり、南知多ビーチランドではタイマイとの交雑個体が飼育展示されています(2005年2月現在)。
この個体は、全体や頭部の特徴はアカウミガメに似ますが、肋甲板(ろっこうばん:背甲の両脇に対になって並ぶ大きな甲板)の数が4対であること(アカウミガメでは5枚)、背甲の後ろの縁がぎざぎざに切れ込んでいること(アカウミガメでは切れ込まない)など、タイマイの特徴も併せもっています。


(解説文作成に際し、ジャマランディさんの書き込みを参考にさせていただきました)




<アカウミガメ・ギャラリー>

幼体。

卵を保護し、ふ化させてから自然に返している水族館は多いが、名古屋港は館内で人工砂浜に産卵させることに成功している。

at 名古屋港水族館
アカウミガメ(幼体)

(ジャマランディさん)05/2/22

(補足情報)
珍しいと思われるアカウミガメとタイマイの交雑個体です。

at 南知多ビーチランド
by ジャマランディ様
アカウミガメとタイマイの交雑個体
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