ニホンカモシカ

ニホンカモシカ

日本に分布する唯一の野生ウシ科動物。

物静かな山の住人である。

at 多摩動物公園


分類: 脊索動物門  哺乳綱  偶蹄目  ウシ科
学名: Capricornis crispus
英名: Japanese serow
別名:
特徴:

Naemorhedus属に分類される場合もあります。

日本固有のカモシカで、本州、四国、九州の山地にのみ分布しています。
主に標高1000m以上の山林に暮らし、ふつう単独で暮らしますが、まれに雌雄のペアで行動する場合もあるようです。主に早朝と夕方活動し、木の葉や草などを餌としています。

体毛は白から褐色まで様々で、変異があります。雌雄ともに黒く太短い角をもっています。脚は短く、がっしりとしており、急峻な山の斜面でも転ぶことなく歩くことができます。
目の下には臭腺があり、ここから出る分泌物を木の幹などになすりつけて、縄張りを誇示します。とくに同性の個体同士では激しい縄張り争いをすることがあるようです。また、タヌキなどと同様に決まった場所に糞をする生態が知られます。

交尾は9月から11月にかけて行われ、翌年の春にふつう1子を生みます。子は母親が単独で育てます。

かつては狩猟の対象とされ、数が減少したことから現在では天然記念物に指定され、保護されています。一方で、増えすぎた個体が林業に被害を与えるような事例もみられるようになっており、問題となっています。

ストレスに弱く、動物園での飼育が難しいとされる動物です。




<ニホンカモシカ・ギャラリー>

(G-Zさん)05/7/4
この写真は出産約2時間後の様子です。よたよた歩く姿が頼りないものの、額の白い横線模様がとてもかわいく、特徴ですね。

(補足情報)
何と、出産直後の写真。放飼場で午前11時という昼間に出産が行われたそうです。

at 多摩動物公園
by G-Z様
ニホンカモシカ(子ども)

わんぱーくこうちアニマルランドからやってきた四国産の個体「ギン」。

本州産のものに比べ体が小さく、体毛や目の色が濃いなどといった違いがある。

at 安佐動物公園
ニホンカモシカ(四国産)

(島っ子さん)05/10/13
このあいだ、旅行先でたまたまニホンカモシカ見たので画像貼っておきます。 道路をゆっくりと横断していて轢かれそうでした。その後もしばらくじっとしていたので写真に取れました。

at 青森県(野生)
by 島っ子様
ニホンカモシカ

(たんぽぽsunさん)05/12/25
03年、4月、志賀高原の地獄谷に行った際に撮った写真です。

(補足情報)
なぜかニホンザルの群れの中に紛れ込んでいます。

at 滋賀高原(野生)
by たんぽぽsun様
ニホンカモシカ

(海洋芽鷹さん)06/5/22
2006年4月8日に生まれたばかりのニホンカモシカの赤ちゃん。
父は「チビスケ」、母は「春子」です。

at 井の頭自然文化園
by 海洋芽鷹様
ニホンカモシカ(子ども)
動物さくいんへ

図鑑トップへ

サイトトップへ
inserted by FC2 system