ヒョウ

亜種アムールヒョウ

(saiさん)06/4/9
写真は王子動物園のオスのアムールヒョウです〜。

(補足情報)
アムールヒョウ(P.p.orientalis)は、野生での生息数は数十頭ほどと言われる絶滅寸前の亜種。飼育下での繁殖が今後重要になるものと思われます。

at 王子動物園
by sai様


分類: 脊索動物門  哺乳綱  食肉目  ネコ科
学名: Panthera pardus
英名: Leopard
別名:
特徴:

サハラより南のアフリカ各地、および東南アジア、南アジア、東アジアなどに断続的に分布。

生息環境は様々で、熱帯雨林から草原、やぶ地、荒地にまでみられます。基本的には単独性で、主に夜間活動します。

獲物は様々で、レイヨウの仲間やサルなどの大型哺乳類のほか、齧歯類や鳥、魚など様々なものを食べます。
大きな獲物は自力で木の上に運び上げ、他の肉食獣に奪われないようにしてから食べる生態がよく知られています。

体色は大きさは亜種によって多少異なっていますが、基本的には黄褐色の地に黒い斑点やリング状の斑紋があります。

熱帯地域では決まった繁殖期はありませんが、温帯以北、高山などに寒冷な場所にすむものでは春頃に出産・子育てを行います。
メス親は洞穴や岩の裂け目、木のうろなどを隠れ家とし、そこで2〜3頭の子を産みます。子の面倒は母親がみます。

毛皮目的の狩猟や、人・家畜を襲うとして殺されたこと、森林伐採による生息地の減少などによって各地で数が少なくなっています。アムールヒョウなど一部の亜種はとくに危機的な状況にあり、絶滅が危惧されています。




<ヒョウ・ギャラリー>

亜種ペルシャヒョウ(P.p.saxicolor)。

アムールヒョウほどではないが、同様に数は減少しており絶滅が危惧される。国内での飼育数は少ない。

at 東山動物園
亜種ペルシャヒョウ

亜種セイロンヒョウ(P.p.kotiya)。

名前の通りスリランカにのみ分布。日本の動物園では飼育されていない亜種(2007年6月現在)。

at シンガポール動物園
亜種セイロンヒョウ

変異個体のクロヒョウ。

単なる変異であり、亜種や別種ではない。

at 東武動物公園
クロヒョウ

ヒョウ(左)とジャガー(右)の斑紋の比較。

ジャガーでは、リング状の斑紋の中に、明瞭な1〜2黒点が認められるのに対し、ヒョウではみられない。

どちらも
at 天王寺動物園
ヒョウとジャガーの斑紋
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