ハーテビースト

ハーテビースト

(A Globe-Trotterさん)05/10/2
南アフリカ・ポートエリザベス近郊にあるAddo Elephant Park内のRed Hartebeastです。

(補足情報)
亜種カーマハーテビースト(A.b.caama)。本亜種に限らず、2005年10月現在、国内の動物園では飼育されていません。

at 南アフリカ(野生)
by A Globe-Trotter様


分類: 脊索動物門  哺乳綱  偶蹄目  ウシ科
学名: Alcelaphus buselaphus
英名: Hartebeest
別名:
特徴:

かつてはアフリカ全土に広く分布しましたが、狩猟や生息地の減少、家畜であるウシとの競合などによって数を減らし、現在では東アフリカやボツワナ、ナミビアなどでにしか生息しません。南アフリカの保護区では、再導入された群れをみることができます。

サバンナや藪地、それに隣接した林などに生息。300頭からときに数千頭におよぶ群れをつくって生活しています。

群れのオスはそれぞれ縄張りを持ち、縄張りをもてないオスは単独ないしはオス同士の群れをつくって暮らします。主に早朝や夕方に摂餌し、草を食べます。

体長2〜2.5m、肩高1.5mにもなる大型のレイヨウです。体は灰色がかった黄褐色から赤みの強いものまで様々で、色は亜種によって異なります。また、雌雄共に長い角をもちますが、この形状も亜種によって違っているようです。
体は肩の方が高く、後方にゆくにつれ徐々に低くなっています。脚が長く、走る速さは時速80kmにも達します。

繁殖期は地域や亜種によって異なっています。縄張りオスは、自分の縄張り内にいるメスと交尾し、ときに侵入してきた他のオスと角をぶつけ合って戦います。

妊娠期間は約8ヶ月で、出産の際にはメスは群れを出て、離れた藪などで子を産みます。ふつう1産1子。子はしばらくの間、授乳のとき以外は藪の中に隠れ、母親と離れて暮らします。

多くの亜種に分けられ、いくつかのものは個体数の減少が危惧されています。また、アフリカ北部にかつて分布していた亜種キタハーテビースト(A.b.buselaphus)はすでに絶滅したと考えられています。

動物さくいんへ

図鑑トップへ

サイトトップへ
inserted by FC2 system