アカギツネ

亜種ホンドギツネ

国内外含め、民話や童話の登場キャラクターとしてよく見かける、親しみ深い動物。

写真は亜種ホンドギツネ。本州・四国・九州に分布する。

at 井の頭自然文化園


分類: 脊索動物門  哺乳綱  食肉目  イヌ科
学名: Vulpes vulpes
英名: Red fox
別名:
特徴:

北極圏より南の北半球に広く分布し、アラスカ・カナダからアメリカ合衆国にかけて、ヨーロッパ各地、イギリス、インドとインドシナ半島を除いたアジア、スーダン以北のアフリカなどにみられます。食肉目では最も分布域の広い動物。

日本でも、北海道から九州にかけてみられ、本州以南のものは亜種ホンドギツネ(V.v.japonica)、北海道のものは亜種キタキツネ(V.v.schrencki)とされています。

森林やステップ、ツンドラなど、きわめて多様な環境に生息し、市街地に隣接した林などにもよくみられます。
繁殖期・子育て期以外は単独で生活し、主に夜間ネズミや昆虫などを捕らえる他、果実などの植物質も食べる雑食性です。昼間は地面に掘った穴の中で休みます。

体色は地域によって変異に富み、鈍いさび色のものから名前の通り鮮やかな赤い毛皮を持つものまで様々です。
脚の下半部は黒色で、尾の先は白色をしているのがふつう。

また、全身の毛が銀色であるギンギツネや、背中を縦に通る黒色帯と肩を横切る黒色帯とを持つジュウジギツネなどの変異個体も知られ、しばしば毛皮目的の狩猟の対象となったり、ペットとして飼育されたりします。

春から初夏にかけて、メスは巣穴の中で3〜5頭ほどの子を産みます。子ははじめ目が開いていませんが、生後9〜14日ほどで開くようになります。子の部屋はペアが共同でみます。

人家の近くにもよく現れることから、古くより人間に親しまれてきた一方で、オーストラリアに19世紀に移入された個体群は在来の動物を脅かしています。また北海道では、餌付けなどによって本種の媒介するエキノコックスがヒトに感染する被害が生じているといったように、様々な問題を生み出してもいます。




<アカギツネ・ギャラリー>

(らっこさん)05/11/2
たくさん飼育されていました。

(補足情報)
亜種キタキツネは北海道に分布。

本亜種に限らず、脚が黒いのも特徴です。

at 北きつね牧場
by らっこ様
亜種キタキツネ

ギンギツネ。
「シルバーフォックス」の名でペットにされることも。

色彩変異個体で、ある程度の割合で生まれるものらしい。

at 市川市動植物園
ギンギツネ
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