アフリカゾウ

アフリカゾウ(オス)

オスの牙は長大。

多摩では広い放飼場で飼育されており、子も生まれている。

at 多摩動物公園


分類: 脊索動物門  哺乳綱  長鼻目  ゾウ科
学名: Loxodonta africana
英名: African elephant
別名: サバンナゾウ
特徴:

森林に棲む個体群はシンリンゾウとして亜種扱いされてきましたが、近年では別種とされることが多くなっています。

かつてはサハラ砂漠以南のアフリカ全土に広くみられましたが、近年では生息地の縮小などから、いくつかの限られた保護区などでしか見ることができません。

サバンナや沼地、開けた森林など様々な環境にみられ、乾燥した荒地などでも生きていくことができます。
メスと子どもは、高齢のメスをリーダーとした群れをつくって生活しますが、成熟したオスは単独で暮らします。長い距離を歩き、あらゆる植物質のものを餌としています。一日に食べる餌の量は数百kg、飲む水は100リットル以上にも及びます。

よく知られるように、最も体重の重い陸上動物であり、体高もキリンに次いで2番目に大きくなります。とくにオスでは大型になり、体高3.5m、体重6トンにもなります。また、オスでは牙が長く発達しています。

アジアゾウとの識別点もよく紹介されますが、本種では

  • 耳が丸みを帯び大きい(アジアゾウでは三角形で小さい)
  • 頭にこぶ状の突起がない(アジアゾウでは左右に2つこぶがある)
  • 鼻の先端の上下に指状突起がある(アジアゾウでは上のみ)
ことなどから識別できます。

繁殖期はとくに一定していません。妊娠期間は22ヶ月ほどと長く、生まれた子どもはすでに体重100kg近くあります。子は群れ全体のおとなに守られながら育ち、メスであった場合にはそのまま群れにとどまり、オスの子は性成熟に達すると群れから離れます。

生息地が減少していること、象牙目的の狩猟の対象として大量に殺されたことなどから、生息数を著しく減らしました。
現在では保護政策もとられていますが、密猟が横行するなど問題は解決されていません。また、ゾウが農耕地を荒らすなど新たな問題も持ち上がっています。




<アフリカゾウ・ギャラリー>

メスの牙は発達しない。

アジアゾウに比べ、耳は丸みを帯び大きい。また、頭のこぶも発達しない。

at 多摩動物公園
アフリカゾウ(メス)

多摩で生まれた子ども「マオ」。

子どもは親に良く甘える一方で、好奇心旺盛でありよく遊ぶ。

at 多摩動物公園
アフリカゾウ(子ども)

(大ペケさん)06/10/27
人間と、壁面のイラスト、そしてメイとの比較で、実際の大きさを把握しやすいかと思います。

(補足情報)
飼育係さんによる馴致の一環。メスの「メイ」ちゃんです。

at 安佐動物公園
by 大ペケ様
アフリカゾウ

(大ペケさん)06/10/27
見方によっては芸を仕込んだのか?とも受け取れますが、これらは全て健康管理を容易にするための措置でして、各地の動物園で似たような調教を行っています。

ゾウの歯は4本であると説明をしていますが、口を開けていても奥まったところに歯が有るため良く分かりません。

at 安佐動物公園
by 大ペケ様
アフリカゾウ
動物さくいんへ

図鑑トップへ

サイトトップへ
inserted by FC2 system