タチウオ

タチウオ

(ジャマランディさん)06/3/14
ここでも1尾(最後の1尾?)が長いひれをイカの外套膜のようにゆらめかせて力なく泳いで(と言うよりも、漂って)いました。

(補足情報)
光に敏感とされ、飼育の非常に難しい魚です。

at かごしま水族館
by ジャマランディ様


分類: 脊索動物門  条鰭綱  スズキ目  タチウオ科
学名: Trichiurus japonicus
英名: Largehead hairtail
別名:
特徴:

文献によっては、全世界に分布するT. lepturusに含まれるとする場合もありますが、ここでは、当該学名の種として紹介します。

北海道以南の日本各地沿岸に分布。
沿岸の大陸棚域にみられ、沖合いに群れをつくって暮らします。昼夜により鉛直方向の移動を行い、魚類やイカ、浮遊性の甲殻類などを食べて暮らしています。

体は非常に細長く側偏し、また体表には鱗がありません。「タチウオ(太刀魚)」の名はこの外見にちなんで付けられたといわれています。
尾びれはひも状で腹びれはなく、しりびれも痕跡的。泳ぐときは頭を上にし、背びれを波打たせるようにしますが、急ぐときは水平方向を向くといいます。

近縁のテンジクタチは背びれが黄色みを帯び、口の中の色が淡いことから本種と識別することができます。ただし、これまでタチウオとされてきた中にも2タイプがあることが判明しており、今後分類は変更される可能性があります。

食用として非常に重要で、定置網などによって漁獲されています。

水族館で飼育するには、スレに弱い、光などの環境変化に敏感、餌付けが難しいなど課題が多く、長期飼育に成功している例はほとんどないようです。

動物さくいんへ

図鑑トップへ

サイトトップへ
inserted by FC2 system