イトウ

イトウ

成魚。

飼育下の個体は肥満になりやすいのか、やや体の丸くなってしまっている個体が多い。

at 鴨川シーワールド


分類: 脊索動物門  条鰭綱  サケ目  サケ科
学名: Hucho perryi
英名: Japanese huchen
別名:
特徴:

北海道東部から北部にかけて、および南千島、サハリン、ロシア沿海州に分布。かつては本州北部にも生息しましたが、現在では絶滅しています。

湿地帯のある河川の下流域や、それに続く湖沼などに主に生息します。幼魚のうちは水生昆虫を食べますが、成長するにつれて小型の魚類を食べるようになります。

一生を陸水域で過ごすものが多いようですが、一部の個体は海に下ります。これはイトウ属では例外的な特徴です。

体高は低く、とくに頭部が縦扁することから日本産の他のサケ科と識別するのは容易です。体は銀白色で、若魚ではとくに体表の黒色斑点が目立ちます。大きなものでは1.5m近くなり、日本産淡水魚の中でも最大であると言われています。

繁殖期は春頃で、河川の上流や湖沼に流れ込む川を遡上し、砂礫底に穴を掘って産卵・放精します。産卵後も死ぬことはありません。

河川の改修や環境悪化などによって生息に適した場所が少なくなり、とくに日本では個体数が減少しています。一方で、種苗生産にも成功しています。




<イトウ・ギャラリー>

少し若い個体。この個体の方が体つきはシャープである。

at 足立区生物園
イトウ

(松本隆さん)06/5/7
おたる水族館ではかなり大きな水槽で飼育していました。
写真の個体は、この水槽の中で一番大きいと思しきものです。

(補足情報)
北の水族館ならではの展示。迫力を感じます。

at おたる水族館
by 松本隆様
イトウ

(島っ子さん)05/11/1
今回はまぁ間違いないだろうということで、イトウ「だと思う」幼魚を投稿させていただきます。

(補足情報)
北海道では種苗生産に成功しています。

at 豊平川さけ科学館
by 島っ子様
イトウ(幼魚)

(松本隆さん)06/5/7
イトウ水槽の手前に置かれた小水槽で展示されていたイトウの幼魚です。

(補足情報)
パーマークなどはあまり鮮明でないようです。

at おたる水族館
by 松本隆様
イトウ(幼魚)
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