ウミガラス |
「オロロン鳥」として親しまれてきた。写真は夏羽。 |
分類: | 脊索動物門 鳥綱 チドリ目 ウミスズメ科 |
学名: | Uria aalge |
英名: | Common murre |
別名: | − |
特徴: |
北日本およびカリフォルニア以北の北太平洋、大西洋側ではノヴァスコシア、イベリア半島以北に分布。国内でも北日本の沖合いでみられるほか、北海道の天売島でごく少数が繁殖しています。
繁殖期以外のほとんどの期間は沖合いの洋上で生活し、陸に上がることはほとんどありません。飛ぶこともできる一方で潜水を行う鳥としてもよく知られ、1〜数分間にわたって水中に潜り、タラやイカナゴ、ニシンなどの魚類、その他甲殻類や貝類などを捕らえます。 背側は黒、腹は白に鮮明に染め分けられた体色をしています。夏羽では頭部全体が黒色ですが、冬羽では頭頂部などを除いた顔が白くなります。 しばしばペンギンと間違われていますが、分類学的な類縁関係はありません。また、「ペンギン」という名は本来、同科のオオウミガラス(絶滅種)に付けられたものなので、こちらの方が本家「ペンギン」ということもできます。
繁殖期は春から夏にかけてで、海洋上の小島に巨大なコロニーを形成します。 卵は一端が鋭くとがっており、岩の上から転がり落ちにくいようになっています。色は白や薄い青、灰色、緑がかったものや種々の斑紋など、メスによって大きく異なっています。これは、親鳥が自分の卵を認識するのに役立っていると言われています。 ヒナは巣立ちの際には、数百mの高い崖の上から海に向かって飛び降ります。 日本では、漁網による混獲などの影響で数が激減し、国内繁殖群の絶滅が危惧されています。 |
<ウミガラス・ギャラリー>
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