ウミガラス

ウミガラス

「オロロン鳥」として親しまれてきた。写真は夏羽。

2005年8月現在、国内では葛西でしか飼育されていない。

at 葛西臨海水族園


分類: 脊索動物門  鳥綱  チドリ目  ウミスズメ科
学名: Uria aalge
英名: Common murre
別名:
特徴:

北日本およびカリフォルニア以北の北太平洋、大西洋側ではノヴァスコシア、イベリア半島以北に分布。国内でも北日本の沖合いでみられるほか、北海道の天売島でごく少数が繁殖しています。

繁殖期以外のほとんどの期間は沖合いの洋上で生活し、陸に上がることはほとんどありません。飛ぶこともできる一方で潜水を行う鳥としてもよく知られ、1〜数分間にわたって水中に潜り、タラやイカナゴ、ニシンなどの魚類、その他甲殻類や貝類などを捕らえます。
陸上ではあまり生活しないため、歩きは苦手で脚も貧弱です。

背側は黒、腹は白に鮮明に染め分けられた体色をしています。夏羽では頭部全体が黒色ですが、冬羽では頭頂部などを除いた顔が白くなります。

しばしばペンギンと間違われていますが、分類学的な類縁関係はありません。また、「ペンギン」という名は本来、同科のオオウミガラス(絶滅種)に付けられたものなので、こちらの方が本家「ペンギン」ということもできます。

繁殖期は春から夏にかけてで、海洋上の小島に巨大なコロニーを形成します。
産卵は切り立った岩崖の上の高い場所で行われ、巣を作らず、岩や砂の上に直接1卵を産みます。抱卵はペアが交代で行います。

卵は一端が鋭くとがっており、岩の上から転がり落ちにくいようになっています。色は白や薄い青、灰色、緑がかったものや種々の斑紋など、メスによって大きく異なっています。これは、親鳥が自分の卵を認識するのに役立っていると言われています。

ヒナは巣立ちの際には、数百mの高い崖の上から海に向かって飛び降ります。

日本では、漁網による混獲などの影響で数が激減し、国内繁殖群の絶滅が危惧されています。




<ウミガラス・ギャラリー>

(ぴっぴさん)05/8/15
幼鳥なのか冬羽(真ん中の子は換羽中?)なのかさっぱり判らず。
季節や雌雄、年齢で姿を変える生き物は区別が難しくお手上げです(^-^A

(補足情報)
顔が白色をしています。

at 葛西臨海水族園
by ぴっぴ様
ウミガラス

(ぴっぴさん)05/8/15
ママとヒナちゃんです@葛西臨海水族園

(補足情報)
葛西は2000年に国内初繁殖に成功。その後も順調に殖えています。

at 葛西臨海水族園
by ぴっぴ様
ウミガラス(幼鳥)

(ぴっぴさん)05/8/15
別のヒナちゃん
産毛のぽわぽわっぷりが可愛かったです。

(補足情報)
まだくちばしも短めでかわいらしい顔つきです。

at 葛西臨海水族園
by ぴっぴ様
ウミガラス(幼鳥)
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