ニホンコウノトリ

ニホンコウノトリ

多摩では国内初の飼育下繁殖に成功し、その後も順調に繁殖している。

at 多摩動物公園


分類: 脊索動物門  鳥綱  コウノトリ目  コウノトリ科
学名: Ciconia boyciana
英名: Oriental white stork
別名: コウノトリ
特徴:

かつてはユーラシアからアフリカに広く分布するシュバシコウの亜種とされていましたが、現在では独立種として扱うのが普通です。

自然分布はロシアから中国東北部にかけての東アジアとされています。
江戸時代には日本国内でもふつうにみられたといいますが、明治以降の狩猟の解禁、さらに農薬の使用による生息環境の悪化や営巣可能な樹木の減少によって数を減らし、日本産の個体群は残念ながら絶滅しました。

湖沼や河口、水田などにみられ、水辺を歩き回りながら長い嘴で魚類やカエル、昆虫などを捕らえて食べます。

繁殖期は春で、ディスプレイの際には嘴を上に向けてカタカタと打ち鳴らす、クラッタリングと呼ばれる行動をとります。 巣はマツの木などの樹上につくられ、直径1.5mほどの円盤状の大きな巣に2〜5個の卵を産みます。

兵庫県豊岡市では現在、コウノトリの復活を目指して生息に適した環境を整備し、大陸産の個体群を繁殖させるなどの事業が少しずつ進んでいます。


ちなみに、江戸時代以前の絵画にはツルが木の上に止まっている絵がしばしば見られますが、実際にはツルが木に止まることはなく、コウノトリの誤認であると考えられています。




<ニホンコウノトリ・ギャラリー>

ヒナと親鳥。

ペアリングの難しい鳥といわれるが、多摩では毎年ヒナが生まれ、よく育っている。飼育下繁殖個体を野生に戻す試みも進められている。

at 多摩動物公園
ニホンコウノトリ(ヒナ)

(muscaさん)06/8/30
ズーラシアで見たコウノトリのヒナが若干クチバシが赤くて面白かったです。

(補足情報)
ズーラシアでは、2006年に同園で初めての繁殖に成功しました。

at ズーラシア
by musca様
ニホンコウノトリ(ヒナ)

(海洋芽鷹さん)06/9/27
人口くちばしと聞いて思い出したのが多摩のニホンコウノトリのジョーロくん。くちばしが緑色なのが特徴です。

(補足情報)
左奥、事故でくちばしが折れてしまったオスにプラスチック製の「義嘴」を付けたことがニュースなどで話題になりました。その後、アルミ製のものに付け替えられたとのこと。

at 多摩動物公園
by 海洋芽鷹様
ニホンコウノトリ
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