東京都心で見るのはほとんどがハシブトガラスだが、東山動物園ではハシボソばかりを見かけた。

日本全国はもちろん、ヨーロッパからロシア東北部に至るまで、ユーラシア大陸に広く分布するカラスです。
都市部や森林に多いハシブトガラスとは異なって、開けた環境を好むといわれます。

早朝にねぐらを飛び立ち、地上を歩きながら草の実や種子、昆虫などを食べます。夕方には群れで一定のねぐらに帰り、そこで夜を過ごします。

一見、ハシブトガラスとよく似ていますが、「ハシボソ」の名の通りくちばしが細く、また頭部の盛り上がりがない点、「ガァー、ガァー」と濁った声で鳴く点などから識別することができます。

下の写真は、先天的に黒色素を生成しない「アルビノ」と呼ばれる変異で、非常に珍しいものです。

（くらげねこさん）04/9/13

（補足情報）
非常に珍しい、完全なアルビノの個体です。
上野動物園ではペアで飼育中。子もアルビノになるのでしょうか。