（くりかわさん）04/11/29
今回貼ったハイイロペリカンも気が向けば、入園者通路に立ってます（今回は柵の中でしたが）

（補足情報）
大型のペリカンの一種。国内ではあまり飼育されていません。

大きなものでは全長1.6〜1.8ｍ、翼を広げた幅は3ｍを越える最大のペリカンです。
分布域はユーラシア大陸を横断するように帯状に広がっており、東ヨーロッパから中央アジアで繁殖します。冬になると一部のものはインドや中国などの南方へ渡ります。
河川や湿地帯に群れで生息し、魚を捕らえて食べます。

体は大きくて白く、モモイロペリカンに似ますが、本種は黒いくちばしと、のど袋が濃いオレンジ色をしていることが特徴です。

繁殖期には、湿地などの草地の上に木の枝や草を使った巣をつくり、２〜３個の卵を産みます。子育ては雌雄が共同で行うようです。

繁殖地であったヨーロッパでは、河川の改修などによって繁殖に適した環境が減り、また魚を食べることから漁業関係者に嫌われ、殺されてきました。
現在の生息数は10000羽程度とされ、サイテス１種に指定され厳重に保護されています。保護の成果は少しずつ上がってきているといわれます。

全身像。

のど袋のオレンジ色がよく分かる。